内科といってもその範囲はとても広く、何年内科で働いていてもすべての知識を身につけることはできないといわれるほどです。そんな内科は子どもから老人までとさまざまな年代が対象で、疾患も数多くあります。1つの内科系の疾患を持っているだけでなく、複数の疾患が複雑に絡んでいることも少なくありません。また、最近では生活習慣病も増えてきており、内科での看護は特に重要だとされています。
内科で働こうと思うと、診療科の中で1番患者の多い分野ということもあって、多くの転職情報の中から選択することが可能です。これまでに内科での看護経験を持つ看護師は、内科がどんな仕事を行う診療科なのか想像に容易いでしょう。しかし、内科を経験したことがない看護師が内科へ転職を希望する場合、どんな知識を身につけておくべきかわからないこともあるかもしれません。
まず1つは、人の体の成り立ちを知るために解剖生理学を学んでおくことが大切です。解剖生理学を理解しておかなければ、疾患の成り立ちや病状を理解することが難しい場合があります。次に重要なことは、疾患をきちんと理解しておくことです。年齢や生活習慣によって、同じ疾患でもさまざまな症状を呈することもあるでしょう。しかし、基本的な疾患の発生機序や初期症状というのは共通したものもあります。そのため、疾患に対する知識があると看護をするうえで役立つのです。内科に転職を希望する時には、解剖生理学や疾患をもう1度見直しましょう。